電験 7講座 %インピーダンス 2 【機械】
前回のおさらい
さて、前回は%インピーダンスにおいて定格電圧及び短絡電流を用いて%インピーダンスを表したけど
今回は励磁電流を用いて
%インピーダンスを表していくよ
ここら辺の式変形は
一次試験で狙われるから覚えておくべし
じゃあ始めるよ
まずは今回の画像
みんなこの図はよく見た事があると思う
縦軸を端子電圧、及び主回路に流れる電流
横軸に励磁電流を取った図になるよ
作られる線は
三相短絡曲線(曲線といいつつ実際は直線)
無負荷飽和曲線
【三相短絡曲線】
入力の三相間を短絡させて、
端子の電圧値と励磁電流の関係を見ているもの
【無負荷飽和曲線】
負荷を繋げないで、
励磁電流を流した時の端子の電圧値を見ているもの
なんでいきなり励磁電流が出てくるかと思った方
回転機器は励磁電流が必要な物が大半で
速度制御(周波数制御)や電圧制御というのは
励磁電流の値によって制御されているからだよ
要は脳みそみたいなもの
(励磁回路はとても大事な部分)
(図だとExciterの頭文字を取ってEXとかかれるよ)
だから励磁電流用のリレー(継電器)をつけたり、警報機能を付けたりして異常の有無を厳しく監視してる
そんな励磁電流は%インピーダンスに効いてくるから、どう効いてくるのか説明するのが今回のお話
図を見ると、
2つのエリアでプロットしているのが分かるかな?
①【定格電圧と同等の電圧が印加されている時】と
②【定格電流と同等の電流が流れている時】
これらが分かれば、①より短絡電流、②より定格電流がわかるから、励磁電流の値を用いて%インピーダンスをあらわすことができるようになる
(①について、短絡電流の時になぜ定格電圧かという話は 【はじまり1】を参考のこと)
もう1回図
やり方としては
①無負荷飽和曲線で定格電圧値(Vn)の所をプロットして垂直に線をおろし、三相短絡曲線に当たるところが短絡電流(Is)の値となり、その時の励磁電流をIf1とする
②三相短絡曲線で定格電流(In)の値となる所をプロットし、その時の励磁電流をIf2とする
③直角三角形で相似が取れるから、これを用いてIs、In、If1、If2の関係を導く
【完成】Is : In = If1 : If2
ここら辺は過去問で出たことがあるので、
次の記事で載せようかな
この結果と、%Zs = 100 * In / Is の式を用いることで
%インピーダンスを励磁電流で表すことができる
٩(ˊᗜˋ*)و完成
よく覚えておいてください
さて、次回はプラス補足と過去問かな
その次に自己励磁現象につなげて行きます
次回はまた来週末かなー
【今日の豆知識 (配電関係)】
地域をまたぐ通信線は電柱のどこに通っている?
→ 架空地線の中にねじ込まれて入っている
① https://electric-facilities.jp/denki7/ka/004.html
② http://gorondeener.web.fc2.com/gorondeener-denchuu.fairu.top.html
(・ω・)ノシ